僕はバツイチ
僕は、バツイチです。
22歳で結婚して、確か25歳で離婚しました。
離婚の原因はいろいろありますが、
いちばん大きなきっかけは、僕の借金です。
新卒で入った会社は大きな会社で、
営業として入社したのですが、
はっきり言ってからきし僕は使えない社員でした。
辞めたくて辞めたくて仕方がなかったのですが、
子供は生まれたばっかりで、とても辞められるなんて思ってはいませんでした。
その会社の何が嫌なのか、考えることすら嫌で、
通勤電車ではがんばって各駅停車に乗って、座って、寝ながら通勤していました。
会社の最寄り駅についても、寝足りなくて、何駅かわざと寝過ごして、
また最寄り駅の戻ってくるなんてこともしていました。
そのうち、だんだん会社にいけなくなります。
いけなくなると言っても、家は出て、外から会社に休む旨連絡するのです。
そうすると昼間は時間があるのですが、家に帰って子供と過ごすわけにもいかず、
どこかで過ごす必要があります。
その時はよく家の近くの図書館にお世話になっていたな(笑)
1年目なので、給料だっていいわけではなく、僕のお小遣いは月に1万円でした。
最初はそれでやりくりしていたのですが、だんだんそれもできなくなり、
僕は当時の妻に内緒で借金を始めます。
母が借金を理由に父と喧嘩していたのをよく覚えていたので、
僕は借金はしたくなかったのですが、あまりにも簡単にお金を借りることができてしまい、だんだん感覚が麻痺していきました。
仕事の方はやはりうまくいかず、僕は会社を休みがちになります。
妻には内緒で。。。
そんなある日、会社を休んだときに、僕を心配した上司が、
僕の家にやってきたのです。
いよいよ僕が会社に行っていないことがバレてしまいました。
通常だったら解雇でもおかしくないのですが、
上司のはからいで、僕は会社に残ることになりました。
が、やはり仕事はうまくいきません。
また、会社を休むようになり、
ある日、無断欠勤をしました。
上司から妻に連絡がいきます。
妻に僕は家に呼び戻され、ビンタされました。
後にも先にも、女性にビンタされたのはあのときだけです(笑)
まぁ、ビンタされて当然なのですが。。。。
妻と僕と上司と三者面談をし、(幼い子供も同席していました)
結局僕は新卒で入った会社を辞めることになります。
その後僕は、1ヶ月で新しい職場を見つけます。
そこでも営業でした。
初めのうちはよかったのですが、
やはりだんだん上手く行かなくなり、
僕はお酒に逃げるようになります。
地元の飲み屋さんに1人でよく行くようになりました。
職場が変わったと言っても、給料がそこまで変わるわけではありません。
給料だけでは、僕の飲み代なんて出ないわけです。
じゃ、どうしたか。
そう、借金です。
更に僕はそれから不倫もしだし、
借金はどんどん膨らみます。
ある日、妻が借金の契約書を僕の棚から見つけ、
僕にいろいろ聴いてきました。
もう言い訳もできなかったので、素直に借金を認めました。
その時あった借金は妻の両親に肩代わりしたもらいました。
それで一件落着したかのように見えたのですが、、、、
実はまだ隠している借金があり、肩代わりしてもらったあとも、
僕はまた借金をしてお酒を飲んだりしていました。
ある日、何がきっかけだったかは忘れましたが、
(完済証明書を出してって言われたんだっけかな)
更に借金していたことがバレてしまいます。
おそらく、それが引き金だったのだと思います。
僕のことは大切だけど、このままでは自分と子どもの生活がどうにかなってしまう。
だから別れよう。
元妻はそう思ったのだと思います。
まぁ、当たり前ですよね。。。
一人になって思ったのは、一緒にいた時は文句ばっかりだったけど、
本当に元妻はいろいろなことをしてくれたなあとということです。
掃除、洗濯、ご飯を作ってくれたり、可愛い子供の面倒をみてくれたり、
パートにいって家計を助けようとしてくれたり、本当に色々なことをしてくれました。
今は感謝しかないです。
僕は今は、2社目の会社も辞めて、個人で仕事をして、
楽しく幸せに暮らしています。
あの頃からは考えられないほど、感情表現するようになったし、
趣味も色々出来たし、友達もできました。
今思えばあの借金があって、この楽しい生活があるのかなと思うと、
100%いいとは言えないですが、100%あの借金が悪いとも思わない自分がいます。
1社目の会社にいるときも、2社目の会社にいるときも、本当に色んな人が僕のことを助けようとしてくれて、でも僕が勝手にすねて受け取ることを拒否していました。
これからは誰かが僕を助けようとしてくれたら、素直に力を借りていきていこうと思います。