Listen to me.

自分のために書いてます。

芝浜

落語に芝浜という噺がある。

腕は良いんだけど、酒に溺れてしまっている魚屋の夫が、

ある日大金の財布を拾ってきて。。。。っていう噺。

 

芝浜を聴くたびに、なんでこの奥さんは旦那さんと離縁しないんだろうって

思ってた。

でも、今になって、ちょっと奥さんの気持ちもわかるような気がするのだ。

芝浜の終盤、奥さんが自分のついてきた嘘を旦那さんに告白するシーンがある。

旦那さんはこの嘘を、あっさり許してしまうのだが、

この許し方がめちゃくちゃ気持ちいいのだ。

 

芝浜は、奥さんの演じ方がポイントって思ってたけど、

実は、旦那さんの許し方がいちばんのポイントじゃないかって思うのだ。

奥さんが告白するシーンを臭くやる方法もあるのだけど、

いかに旦那さんが奥さんをカラッと許すかってところが最近では大事だと思う。

 

 

 

 

 

人情噺って、やってみるとやっぱり難しくて、

感動する場面だけならできるんだけど、

笑いどころも作ろうとすると大変。

プロがやってるのを聴いていると笑いどころがちゃんとあるのに、

なぜか自分がやると笑いどころが少なくなる。

まぁ、それだけ、自分の性格がまじめというところもあるのかもしれないw

 

きっちり笑いどころもあったほうが、泣けるところで泣けるんだよなぁ。